仕事しながら転職は無理？辛いと言われる理由や、やり方・在籍中に稼ぐ方法も解説

「仕事をしながら転職活動はできる？」

転職活動をする際、現職で働きながら転職先を探すか、退職してから転職活動を始めるかで迷う方は少なくありません。

「仕事をしながら転職活動をするメリットは？」「選考で不利になったりしない？」といった疑問を抱く方も多いのではないでしょうか。

今回は、在職中に転職活動をする際のポイントを徹底解説！メリット・デメリットや注意点、転職活動の流れなどをご紹介します。

仕事しながら転職はできる？

現職の仕事をしながら転職活動をすることは可能です。

転職活動をしている人の6割以上が、転職先が決まってから退職をするというデータもあり、仕事をしながら転職活動をするのは珍しくないということが分かります。

また、「転職先が決まる前に退職する人」と「転職先が決まってから退職後する人」で、転職活動の期間や内定獲得社数の平均にも大きな差はないため、現職を辞めていなくとも、選考で不利になることはありません。

仕事しながら転職活動が無理と言われる理由

時間がない

週5日間フルタイムで働いていると、転職活動に向けた情報収集などになかなか時間が割けないことも多く、スムーズに転職先が見つけにくいです。

たとえば、平日は朝8時に家を出て夜8時に帰宅するという生活を送っている場合、余暇を削ったとしても1日1～2時間程度しか時間を確保できません。

平日は仕事が忙しく、自由に使える時間が少ない場合は、休日をうまく活用して自己分析や履歴書の作成、転職先の企業研究などの時間に充てましょう。

面接を受けるタイミングが難しい

転職活動の面接は、大半が平日に実施されるため、有給を取得する、もしくは現職の終業後に日程調整せざるを得ません。

しかし、繁忙期で残業が多い場合や、有給が取得しづらい職場の場合、なかなか面接時間が確保できないケースも考えられます。

このように、面接を受けるタイミングがなく、面接と面接の期間が空いてしまうことで、転職活動の長期化に陥ってしまう可能性があります。

働きながら勉強ができない

転職活動をする際、希望の職種や業界によっては資格や専門知識の勉強する必要があります。

しかし、在職中はまとまった勉強時間を確保しにくいため、資格取得までに時間がかかってしまう可能性も高くなります。

特に、専門性が高い職務内容の仕事を希望する場合は、「集中して勉強できない」点がネックになりやすいです。

会社にばれてしまう可能性がある

転職活動をしていることが会社にばれてしまうという懸念も、在職中の転職活動をためらう理由として挙げられます。

たとえば、面接や説明会に行くために中抜けや遅刻・早退が続いたり、有給をとったりするたびに、「ばれてしまわないか？」と周囲の目を気にすることが心苦しい方も少なくありません。

入社日を最短で迫られる可能性がある

転職先から「できるだけ早く入社してほしい」と言われ、現職の退社日とうまく調整できなくなる可能性があることも、在職中の転職活動が難しいと言われる理由の一つです。

企業側が希望している入社日に間に合わない場合、確実に着任することができる他の応募者を優先されてしまうケースがあります。

せっかく内定をもらえても現職の退社が間に合わず、内定辞退せざるを得なくなるリスクがある点には注意しましょう。

仕事しながら転職活動をするメリット

収入を気にしなくてよい

働きながら転職活動をすることで、収入面を心配せずに済む点もメリットです。

転職先が決まる前に退職した場合、転職活動が長引くほど金銭面の不安が大きくなり、本来の目的を見失って転職先を妥協してしまう可能性があります。

一方、金銭面の不安がなければ精神的余裕を持って転職活動に臨めるため、自身の目標などを重視して転職先を選ぶことができます。

また、収入面が担保されているため、転職に有利な資格を取得してから高年収が見込める企業に転職するなど、選択肢を広く持つことも可能です。

ブランクがない

在職中に転職活動をすることで、ブランク(=離職期間)が発生しないため、選考で不利になりにくいというメリットがあります。

職務経歴書に記載されているブランク期間が長いほど、応募先の企業にネガティブな印象を与えてしまい、書類選考や面接で落とされる可能性も高くなります。

働きながらの転職活動であれば、転職期間が長引いたとしても、ブランクを心配せずに済みます。

転職をしない選択もできる

働きながら転職活動をすることで、万が一転職の意思がなくなった場合や、転職活動がうまくいかなかった場合に「転職しない」という選択肢を持てるため、リスクヘッジにつながります。

また、焦って転職先を探さなくて良い分、希望の会社が見つかるまでとことん条件を追求できるため、転職先の選択肢を広げることも可能です。

仕事しながら転職活動をする際の注意点

現職に迷惑をかけない

転職の意思が固まっているとしても、今の会社に在籍している限りは役割をしっかりと果たし、職場に迷惑をかけないことが重要です。転職活動に気を取られ、現職の業務に支障が出るということがあってはいけません。

転職活動中だからといって、業務時間内に転職サイトを閲覧したり、応募先企業とのやりとりに会社のメールアドレスを使用したりするのは控えましょう。

下準備をしてから転職活動をすること

職活動をする際は、転職の目的を明確化し、今までのキャリアの棚卸しするなど、入念に下準備してから動き始めましょう。しっかりとした自己分析を通して、面接官に自分を上手くアピールすることが重要です。

特に、自身の強みや仕事をする上で大切にしている軸、転職の方向性などをはっきりさせておくことで、一貫性のあるプレゼンテーションが可能にになります。

キャリアの棚卸しや提出書類の準備ができていない状態で転職活動をすると、自身の魅力をうまく伝えられないので、事前準備を徹底することが成功への近道です。

SNSに書かない

転職活動中とわかるような文言を、リンクトインやSNSでつぶやくのは控えましょう。

特に、リンクトインは現職の人とつながりやすいように設定されているため、一気に更新をかけるのはおすすめしません。

また、転職活動に関する内容を個人のSNSに書き込みをした場合、同僚に気づかれてしまうリスクがあるため、転職先が決まるまでは必要以上に情報を発信しないのがベターです。

会社支給のスマホやパソコンで作業しない

転職活動に関する作業をする際は、​​​​​会社支給のスマホやパソコンを使わないようにしましょう。

企業によっては、会社のパソコンでどのようなサイトにアクセスしているかをチェックしているケースもあるため、特に、「転職活動をしていることを現職の会社にバレたくない」という場合は注意が必要です。

また、スケジュール管理ツールで予定を共有している場合、非公開のスケジュールがあると不信感を抱かれる可能性もあるので、転職活動をしていると怪しまれないように配慮する必要があります。

転職の相談を同僚にしない

現職の同僚に転職活動の相談をするのは控えましょう。

万が一転職活動中という噂が社内に広まってしまうと、職場に居づらくなってしまったり、会社から引き止められてしまったりする可能性があります。

転職に関する相談がある場合は、社外の友人や家族、転職エージェントに相談するのがベターです。

仕事しながら転職するための準備から内定までの流れ

転職の準備をする

第一に、転職の目的を明確化し、自己分析や今までのキャリアの棚卸しするなど、転職活動の下準備をしましょう。

特に、転職の方向性や軸、自身の強みなどを言語化しておくことで、面接官に自分を上手くアピールできるようになります。

下準備を怠ると、志望動機や自己PRにブレが生じてしまい、選考に通過しにくくなったり、内定先とのミスマッチが起きたりする原因になります。

自身の経歴を踏まえて、「採用するメリット」をしっかりと伝えられるようにしましょう。

​​​​​​​提出書類を作成する

転職活動の下準備が終わったら、履歴書や職務経歴書などの提出書類を作成します。

最近では、電子文書で提出する企業も増えてきているため、手書きではなくデジタルで作成しておくのがおすすめです。

書類の仕上がりによって、応募から面接までの通過率や印象などが変わってきます。職務経歴書を書く際は、これまでの経験・実績を中心に、読みやすくわかりやすい表現でまとめましょう。

求人に応募する

必要な書類が完成したら、募集中の求人情報を調べ、興味のある企業に応募してみましょう。

応募する窓口としては、転職サイトや転職エージェント、各企業の求人サイト、人材紹介会社などかが挙げられます。

「求人票の情報だけではわからないことが、面接してみてわかった」というケースも多いため、興味がある求人があれば積極的に応募してみるのがおすすめです。

企業面接を受ける

応募した企業の書類選考に通過したら、いよいよ面接です。

身だしなみや立ち振る舞いなど基本的な面接マナーはもちろん、自分の魅力を上手に伝えられるように面接対策をしておきましょう。

特に、「志望動機」や「退職理由」などは必ず問われる定番質問なので、あらかじめ回答の準備をしておくことをおすすめします。

また、応募先企業の事業内容やビジョンなどを事前に把握しておくことで、自身の強みを効果的にアピールできるため、企業研究もしておくとなお良いです。

内定の確認と退職の手続きをする

退職が決まったら、後任へのスムーズな引継ぎを心がけ、関係者への挨拶なども済ませておくことが重要です。また、退職までに返却するものや、受け取る書類などがあるかどうかも事前に確認しておきましょう。

また、内定に関しては、面接時に提示された条件と実際の労働条件に相違がないかどうか、入社承諾の返事をする前にきちんと確認する必要があります。

スムーズに確認するためにも、あらかじめ面接で伝えられた労働条件をメモしておくのがおすすめです。

転職せず在籍中に収入を増やす方法

本業と別に副業をする

転職せずに収入を増やしたい場合、本業以外の時間で副業を始める方法がおすすめです。

たとえば、土日にアルバイトをしたり、クラウドソーシングサイトなどで簡単な仕事を請け負ってたりすることで、月収を数万円～数十万円増やすことも可能です。

ただし、会社によっては副業を禁止してる場合や、事前に申告が必要な場合もあるので、必ず現職の就業規則を守るようにしましょう。

不要な物をフリマアプリなどに出品する

副業の時間が取れない場合や、副業禁止の会社に勤めている場合は、家にある不要な物をフリマアプリで売る方法もあります。

一回の出品で稼げる金額は少なくとも、継続することでまとまった売上をつくることができるうえ、要らないものを処分できるので一石二鳥です。

ハンドメイドなどで稼ぐ

ハンドメイドのスキルを持っている方であれば、自分で作った作品をフリマアプリで出品するのもおすすめです。

SNSを使った宣伝など、マーケティングを工夫することで、ある程度まとまった収入を得られる可能性も高くなります。

また、ハンドメイドで安定した収入を得られるようになったら、独立して販売事業を始めたり、ハンドメイド制作のオンラインスクールを立ち上げることも可能です。

副業で稼ぐなら営業代行がおすすめ

収入アップのために副業をする場合は、営業代行がおすすめです。

営業代行とは、個人や企業における営業活動を外部の人材が代行して請け負うサービスを指します。

特に、営業経験がある方の場合、成果によっては本業以上の収入を得られる可能性も十分にあるため、スキルやノウハウを生かしながら、大幅な収入アップを狙えます。

まとめ

在職中の転職活動は、時間の確保やスケジュールの管理が難しい反面、「希望の転職先を見つけやすい」「低リスクで転職活動を進められる」など、メリットも多く存在します。

仕事をしながら転職活動をするメリットは以下の3点です。

・収入を気にしなくてよい
・ブランクがない
・転職をしない選択もできる

また、収入を増やしたい場合、転職ではなく副業を始めるのもおすすめです。特に、「営業代行」は、休日などを活用しながら大幅な収入アップを狙えるため、おすすめの副業です。

転職を検討している場合は、「転職の目的」を明確にしたうえで、リスクなども考慮しながら、後悔しない選択をするように心掛けましょう。